8月5日(土曜日)
落ち着いたので、記録しようと思う。
少しずつ内容を増やして参ります。
8月5日(土曜日)
午前中の用事を済ませ、その足で平和公園に行った。原爆ドームまで1度も立ち止まることなく一直線に歩き、原爆ドームのところで足を止めた。72年前の今日、翌日に誰も想像し得なかったことが起こることなど知らず過ごしていた人々を思い、手を合わせた。なぜか涙が次々と頬を伝いこぼれていった。いつもより思いが強く溢れてきて、苦しくなった。
涙を拭い、元安橋へと向かった。元安橋の歩道は全国から集まったデモ行進の人で埋まっていた。通れないほどである。思いを主張するのは良い事だと思うが、道を塞ぐのはどうかと思った。私は身を反転させ、相生橋の方から、佐々木貞子さんがモデルとなった原爆の子の像の元へ向かった。
原爆の子の像の元へ辿り着いた。広島の大学生らしき人が、県外の大学生らしき人達に一生懸命説明をしていた。一生懸命メモを取ってる姿を見て、同い年くらいである私が何故か嬉しくなった。しばらく原爆の子の像を遠くから眺めていた。すると不思議なことを発見した。記念撮影をしている日本人は写る際に笑顔にしない。外国人は笑っていることが多い。これに対して善し悪しはないと思う。ただ、少なからず、感じ方の差であるとは思った。手を合わせ、私は足を原爆資料館の方へと向けた。
小学4年の遠足以来の11年ぶりに原爆資料館を訪れた。久々に訪れたが、入る前はとても緊張した。以前の記憶が曖昧過ぎたからだ。 入ってみれば自然と足が動いた。今回は気になるもの、目に止まるもののみを見ることにした。次来た時にじっくりメモを取りながら勉強しに来ようと思ったのだ。それでも休日であり、明日が8月6日だからなのか、人が多かった。
1部が工事中であるため、見れるところは少なかったが、見どころは満載だった。素晴らしいと思った。途中、展示物を見ていた外国人女性とすれ違った。涙を流していた。日本人だけでなく、外国人にも伝わっているのだと思うと、心臓の鼓動が急に早くなった気がした。心に響くってこういうことなんだと目の当たりにしたように思う。
最後に少し戻り、慰霊碑に挨拶をした。
人が多かったので、横の方で手を合わせた。
慰霊碑の奥には、原爆ドーム、原爆の子の像、が見える。平和公園は忘れかける記憶を呼び戻す。物事を深く考えさせる。そんな場所だと私は思う。